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アウトドアサークル早大漫歩会公式ウェブサイト
タイトル:早大漫歩会公式ウェブサイト・月観漫族
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ちょっとタイトルがアレですが、とりあえずこのコーナーは山での食生活を考える、きわめて山のサークルらしく、まじめな内容であります。漫歩会の山行中の食生活が向上することに少しでも貢献できれば幸いであります。なお、記事の内容はできる限り信頼性の高いものにしようと努力いたしますが、筆者は栄養学などについては門外漢なので、訂正・反論などありましたらどうかご指摘のほどよろしくお願いします。

歩会の山行中は昼食を作らないので、栄養は全て行動食で賄う必要があります。これを単なるおやつと考える莫れ。山歩きはやはりエネルギーを大量に消費するので、その分を食事で補わなければなりません。エネルギーについてはまたの機会に書きたいと思うのですが、簡単に数値だけ挙げておくと、激しい運動をする場合には男3550kcal、女2800kcalが1日のエネルギー所要量です。これは普段の生活と比べると800〜1000kcalも多くエネルギーを必要としていることを意味しています。そういえば、「山と渓谷」8月号で山の食事に関する記事がありましたが、そこにも「行動食だけで1日約1000kcalを取れ」という意味のことが書かれていたと記憶しています。どうでしょう。今まで1000kcalも取ることを考えて行動食を買っていったことがありますか?

 さて、そろそろ本題に入りましょう。今回は、漫歩会でも行動食としてメジャーな「魚肉ソーセージ」に焦点を当ててみたいと思います。なぜ魚肉ソーセージか?というと、これがお手軽な上に、栄養素の点でも優秀な食べ物だからです(重いのが難点か?)。まず何といっても、カルシウムが豊富に含まれています。山以外の生活で見ても、この飽食の時代にあって、カルシウムだけがほぼ唯一、日本人に不足しているそうです。ましてや山ではカルシウムを豊富に含む牛乳、魚介類、海草などはあまり口にできませんから、なおさら不足しやすいといえるでしょう。ちなみに一日の所要量は約600mg(男女でほぼ同じ)。なお、これは今後も言えることですが、ここに挙げる数値には個人差があるので、個人に直接適用することはできません。例えばカルシウムについていうと、まだ18歳の人は700mgくらい必要だし、同じ20歳でも身長が170cmの人と180cmの人を比べると、50〜100mgほど差が出てきます。ですが、ここでは細かいデータは必要な場合のみ提供しますので、他はだいたいこれくらいだと思っておいてください。何も考えないで食事を作ると、カルシウムはおそらくこの半分にも満たない量しか取ることができないでしょう。しかしここで魚肉ソーセージを一本(約200g)食べると、それだけで210mgものカルシウムを取ることができるのです。これはぜひ持って行きたいですね。カルシウムが足りないと、骨や歯が弱くなるし(山で折れたりしたら大変)、血液の凝固作用や筋肉の収縮作用、神経の感受性などにも影響が出てきます。あと、カルシウムが足りないとイライラすると聞きますが、これはどうなんでしょうかねぇ。

 次に蛋白質。これも人体、特に細胞を構成する極めて重要な要素です。蛋白質は20種類以上のアミノ酸がたくさんくっついてできている高分子(分子量1万以上の分子のこと)ですが、このアミノ酸のうち特に8種類については人体では合成できず、必ず食事で補わなければならないものです(必須アミノ酸)。しかしこの8種類が曲者で、蛋白質を作るためにはこの8種類の全てを必要としますから、1種類でも不足していると、他がいくらあっても無駄になってしまいます。つまり、これら全てを必要な量だけ取らなければならないわけです。食品の蛋白質の栄養価をアミノ酸の観点から定めたものを「アミノ酸価」といいます。大雑把に言うと、その食品に含まれる蛋白質のうち、何%が有効に働く蛋白質かをしめした数値です。詳しい量が知りたい人は、食品成分表を買ってきて調べてみてください。実際に調べてみると、普段僕たちが食べる魚というのはほとんどがアミノ酸価100になっています。もちろん魚肉ソーセージも同じです。摂取した蛋白質は全て有効に活用されるというわけです。さらに他の食品と一緒に食べた場合は、アミノ酸価が低い食品であっても、魚肉を一緒に食べることで、全体としてアミノ酸価を引き上げることが期待されるでしょう。